人は眠気を感じると夢の世界に入り込む。そのときにどんな夢を見ているのだろうか?お菓子の国でお菓子の家にかぶりついている夢だろうか?
それとも空を飛んでいる夢だろうか?はたまた怖い夢の中で「これは夢だ!」と恐怖の時間を過ごしているだろうか?
そんな中でも現実の世界では体重が減っている。実は、人は寝ているだけでも痩せることができるのだ。寝る行為は毎日訪れる。
つまり毎日ダイエットをしていることになるのだがいったいどういうことなのだろうか?
3・3・7睡眠法ダイエットとは
人は寝ているときにもエネルギーを消費している。
化け物に追われる夢を見ているときに猛ダッシュで走る場合にはその消費カロリーも増える…、のかはわからないのだが、怖い映画を見ることで消費カロリーが増えることは立証されているため、ホラー系の夢のほうが和む系の夢よりも消費カロリーが高くなるかもしれない。
怖い夢から目覚めたときには放心状態になる。そして汗もびっしょりだ。
どちらにしても睡眠中はエネルギーを消費する。熟睡しているときの消費カロリーは約300kcalにもなるのだ。300Kcalはどのくらいなのだろうか?
このカロリー量はジョギング1時間分に相当する。縄跳びにすると30分に匹敵するエネルギーを使っている。寝ているだけだ。衝撃的な数字ではないだろうか。
この消費エネルギーをダイエットに効率よく活かそうと考え出されたのが「3・3・7睡眠ダイエット方法」と呼ばれるものだ。
不眠が続く生活は「食欲が過剰になるわりに代謝が下がっている」ことが多い。つまり太りやすい傾向にあるということだ。質のよい熟睡ができるようになると心肺機能などが改善され健康になることができる。その結果、自然と代謝が上がるため太りにくい体質にすることができる。
ひと晩で300kcal消費するとなると1ヵ月で約1kgの減量になる。年間にすると10kg以上も痩せることができるのだ。もう一度いう。
寝ているだけだ。
即効性は決してないのだが、無理のないダイエットがおこなえると同時にリバウンドの心配もない。「3・3・7の法則」に従って睡眠を取ることで効率よく痩せることが可能になる。やり方を見ていこう。
3・3・7睡眠法の寝ているだけで痩せるやり方
「3・3・7」の睡眠ダイエット方法を提唱しているのは、肥満外来専門医の左藤桂子氏だ。寝ることで消費エネルギーを高めることができる。
痩せるために必要な睡眠において重要なことは成長ホルモンの働きを高めるための正しい睡眠を取ることにある。3・3・7睡眠法は「時間」に注目したやり方だ。
寝始めの3時間はまとめて寝ること
寝始めの3時間は途中で目が醒めることのないように気を付ける。ある研究でも明らかになっているのだが、成長ホルモンが分泌されるのは寝始めてから90分間に最も集中すると言われている。
そのため成長ホルモンを無駄なく分泌したい場合には寝始めてから3時間はしっかりと夢の中に入っておく必要がある。
寝始めの3時間を深く眠って成長ホルモンをまとめて分泌させるため、パジャマなどラフな格好でリラックスできる空間を作ることが大切だ。
羊を数えてもよい。「メ~メ~」羊が鳴いてうるさくて眠れないときにはヤギにかえるとよい。いや、だめだ。ヤギも「メ~メ~」と鳴く。
人は同じ言葉を繰り返されると眠たくなる習性があるため「とろ~ん、とろ~ん」、「スヤスヤ~、スヤスヤ~」と眠気を誘う言葉を連続してゆっくりと言い続けると眠れる可能性がある。
ようするに寝始めの3時間までは深い眠りにつくことができれば何でもよいのだ。ドラえもんの「のび太」のように眠ることができれば最高だ。
夜中の3時までは熟睡
成長ホルモンは夜10時〜深夜2時の間に集中して分泌されるといわれている。しかし最新の研究により「時間は関係ない」との話もある。
つまり時間に関係なく寝始めてから90分の間に成功ホルモンが多く分泌されるということ。ただし人の身体にはサイクルがある。人は基本的に昼型だ。日が昇ると同時に目が覚めて日が沈むと同時に眠気を誘う。
これは遺伝子に組み込まれている体内時計でもある。そのことを考えるとはやり昔から言われている夜10時〜深夜2時の間は寝ていたほうがよいのではないだろうか。人によっては1時間ぐらいの差が生まれるため夜中の3時までは熟睡しておきたいところだ。
人のリズム
- サーカディアン・リズム
⇒ 概日リズム
⇒ 24時間周期 - サーカセメディアンリズム
⇒ 半概日リズム
⇒ 12時間周期 - ウルトラディアンリズム
⇒ 超日リズム
⇒ 90分周期
上記3つが重なる時間帯が午前3時頃と言われている。
1日のトータル睡眠時間は7時間を目安にする
健康的に痩せたいと願うなら睡眠時間は7時間を目安にするとよい。
ところで疑問に思うことはないだろうか?寝ることで消費エネルギーにより痩せることができる。300Kcalも燃焼される。
もっと睡眠時間を取ると痩せるのではないだろうか?7時間で約300Kcalだと考えると10時間では…、20時間では…。
「グヘヘ」
不気味な笑みを浮かべている場合ではない。睡眠は短くても長くても健康を害してしまう。長い睡眠をとれば痩せるというわけではないのだ。ある調査では睡眠を10時間以上取ると寿命が縮まりやすくなることも判明している。
長時間の睡眠をとった後には通常の睡眠時間とは比較にならないほどの疲れが身体を襲うはずだ。経験をした人も多いのではないだろうか?睡眠は体力を回復させる大切な役割があるのだが、度が過ぎるとそれはマイナスに働いてしまう。
電池も過充電をさせると寿命が縮まる。似たようなものだ。
多忙な毎日を送っている人は7時間の睡眠が難しい。1日のトータルで7時間の睡眠を摂るように心がけるとよい。休憩中・移動中などに目を閉じて仮眠をとるようにする。
正しい睡眠がとれていない人の成長ホルモンの分泌量はしっかりとれている人の30%程度だといわれている。睡眠は毎日訪れるため塵も積もれば山となりその差は次第に増えていく。
まとめ トータル7時間睡眠を目指して痩せる
睡眠中に分泌される成長ホルモンには脂肪を燃焼する働きがある。3時間はまとめて寝ること。夜中の3時まではしっかりと寝ること。
トータルで7時間の睡眠は確保すること。「3・3・7睡眠法」を利用しながら効率的にダイエットに活かすとよい。