ダイエットで最も重要な「脂肪」。この脂肪には2種類あるのだ。1つは皮膚の下に蓄えられた「皮下脂肪」。
そしてもう1つは内蔵に蓄えられた「内蔵脂肪」になる。きれいに痩せるためには、皮下脂肪と内臓脂肪の違いとその特徴を知ることが大切だ。
脂肪は重要な組織
ダイエットをはじめると必ず悪者にされる脂肪。それはそうだ。脂肪がついたことで横に大きくなっているのだ。ダイエットでは脂肪を落とすことが肝心だ。脂肪は悪者なのだ。
ヒーローものには必ず「正義」と「悪」がいる。悪が悪さをして正義が悪を懲らしめるのだが、この場合でいう正義はダイエットであり、悪は脂肪である。
しかし、脂肪を完全な悪者にするわけにはいかない。思い出して欲しい。ヒーローもので、悪の中には実は何か事情を持っている完全な悪になり切れない悪者も存在する。脂肪もこのタイプだ。
っというのも、脂肪には生きていく中で非常に重要な役割があるためだ。
内臓脂肪と皮下脂肪の違いと見分け方
ダイエットで脂肪を落とすことは、ダイエットの成功につなげることができるのだが、脂肪の種類を見極める必要がある。身体にとって都合がよい脂肪も存在する。
脂肪の役割
- 身体に必要なエネルギーを貯蓄する
- 暑い日、寒い日の外気温から体内の温度を調整する
- 身体に外的衝撃が加わるときに衝撃を吸収する
上記を見るだけで一目瞭然。非常に重要な役割を脂肪は持っているのだ。脂肪がないと寒い日はガクガクブルブル震えて何もできなくなる。
「いや、服を着ればいい」
そういう話ではない。保温機能以外にも脂肪は多くの生命を維持させる大切な器官になっている。
皮下脂肪の役割
皮下脂肪は、その名前の通り皮膚の下に付いている脂肪だ。知りたいのは皮下脂肪がどのような役割をしているのかということ。
皮下脂肪は身体を外の環境から守る働きがある。
皮下脂肪がないと人の身体はどうなるのだろう?もしも皮下脂肪がなかったら骨などに直接衝撃が加わる。身体のダメージは各段に大きくなるのだ。
シッペされたことはないだろうか?
デコピンされたことはないだろうか?
ババチョップでもいい。
腕・額・頭、皮下脂肪が衝撃から守ってくれているためあの痛さで済むのだ。皮下脂肪がないと数千倍は痛みが出るかもしれない。デコピン1つで10m飛ばされるかもしれない。
「それはない」
そこまではいかないまでも、転んだだけ簡単に骨折をするリスクは高いのだ。
内臓脂肪の役割
内臓脂肪は、その名の通り内臓のまわりについている脂肪だ。内臓脂肪の役割は身体の中の臓器を守るために存在している。
内臓がなければ人は生きていない。「内臓がないぞう」とダジャレを言うことすらできないのだ。
内臓脂肪は皮下脂肪と異なる特性があるのだが、内蔵が活発に活動すると内臓脂肪が分解しやすくなる。つまり、内臓脂肪はダイエットで比較的落としやすい脂肪だということ。
ダイエットで落としやすい脂肪
- 皮下脂肪
⇒ 落とすのが困難 - 内臓脂肪
⇒ 比較的落としやすい
ダイエットをはじめると脂肪を落とすことだけに集中をしやすいのだが、皮下脂肪は落ちにくい脂肪だ。
一方の内臓脂肪は落としやすい。内臓機能を高めて内臓脂肪を中心にダイエットをおこなうと効果的に痩せることが可能だ。
体脂肪率に気を付けると痩せる
皮下脂肪と内臓脂肪の違いがわかった。どちらも大切な脂肪なのだが、落ちやすいのは内臓脂肪だ。ところで「脂肪」と聞くと「体脂肪率」を思い出す人もいるのではないだろうか?
体脂肪率とはいったいどういうものなのだろうか?
実はダイエットできれいに痩せることができる秘訣は、この体脂肪率にあるといってよいのではないだろうか。それほど重要な存在なのだ。
体脂肪率が何かと言うと、体重に占める脂肪の重さの割合を出している数字だ。この数字を確認することで身体についている脂肪の量を判断することができる。
脂肪には身体を守るために必要な脂肪がある。ダイエットで落とすのはそれ以外の余分な脂肪だ。その余分な脂肪を体脂肪率で確認する。
体脂肪率算出の計算方法
- 体脂肪(kg)÷体重(kg)× 100=体脂肪率(%)
- 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)=BMI指数
例:体重53kgで身長が155cm
⇒ 53 ÷ 1.55 ÷ 1.55 = 22.06
BMI(Body Mass Index)はボディマス指数という。身長と体重から肥満度を数値で表す指標だ。計算をすると自分の今の体脂肪率が確認できる。
「計算めんどくさ!」
わかる。ものすごくわかる。計算が苦手な人は数字を見るのも嫌になる。それならば「体重計・体脂肪計」を購入するとよい。現在販売されている多くの体重計で体脂肪率をはかることができる。
計算や数字を出してもその数字をどう見てよいのかわからない。当然だ。基準の数字に照らし合わせる必要があるからだ。
一般に標準と言える体脂肪率
- 男性
⇒ 8% ~ 20% - 女性
⇒ 18% ~ 30%
例では「22.06」が体脂肪率になる。女性だと仮定した場合は、一般的な数字と比べるとちょうどよい体型なのだが想像できるはずだ。逆に男性だった場合は少し肥満ぎみ。余計な脂肪が少しだけ付いていることになる。
女性の場合でもう少し痩せたいと感じたら18%になるように目標を立てるとよい。体脂肪率は身体のバランスを考えて生み出された計算法でもある。
人の骨格はそれぞれで微妙に異なるためこの通りにやれば「100%バランスが良い痩せ方ができる」とは言えないのだが参考にはなる。
体脂肪率に注視をしながら全体のバランスを鏡で見比べてダイエットをしていくときれいに痩せることが可能だ。
まとめ 体脂肪率を基準に内臓脂肪を落として痩せる
デジタル体重計には体脂肪率も図れる機能が搭載されているため便利に計ることができる。脂肪は身体にとても大切なものだ。
重要な脂肪を落としすぎない痩せ方をしなければいけない。あくまでもダイエットで減らす脂肪は「余分な脂肪」になる。
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