人の手は不思議だ。物を掴んだり、握手をしたり、りんごを潰したり、類人猿以外の動物には決してできないことができる。その中でも人間の手はずば抜けて器用だ。
小さな待ち針の穴にも糸を通すことができるほどだ。老眼の人はできないかもしれないのだが若い頃はたやすくできたはずだ。
この自分の手が理想のボディーラインを導く鍵になるという。いったいどういうことなのだろうか?きれいに痩せることができるというのだ。
自分の食事量は手を見ると目安になる
ダイエットをはじめると食事制限をすることも少なくない。さらに運動を加えるため「食事制限+運動」によりダイエットそのものに対して苦痛を感じてしまいやすい。
当たり前だ。身体の負担になることをしているのだ。嫌になるのは当然なのである。加えて自分で勝手にはじめたダイエットだ。勝手にはじめたものは勝手に辞めることができる。
ダイエットはそもそも諦めやすい環境にあることを忘れてはいけない。
食事制限でいえば「ダイエットではこのくらいの量を制限するとよい」が一般的である。たしかに基準になる制限量を設定するとわかりやすい。
しかし本当にその量は自分の身体に合っている量なのだろうか?
人の身体はそれぞれだ。体格がよい人もいれば細い人もいる。同じ体重・身長でも肉の付き具合は体質により変わる。
本当にその摂取量は正しい目安になっているのだろうか?
ダイエット中はバランスのよい食事を摂ればよいのは分かる。偏った食事を摂り続けても思うように痩せないことが多い。食事に関するダイエットでは、「食事バランス・摂取量」が痩せるための鍵を握るのだが自分に合う正しい量はどのくらいがベストなのだろうか?
「手」。
手である。そこで自分の「手」を見るとよい。
「わたしの手っていつみても綺麗でみとれる~♪」
そういう自意識過剰はよいのだ。いや、本当にきれいなのかもしれない。「人に見られること・自分できれいだと思うこと」が身体を老けさせない力につながるともいわれている。
芸能人に老けない理由を聞いたところ「コンサートとかでいろんな人に見られるから、見られる意識を持つことかな」と答えていた。
緊張は肌を引き締めることができる。綺麗になりたいと思うことが大切であり肌のターンオーバーを活発にさせることができる。きれいなマダムはきれいになりたいと強く思っているからきれいなのだ。
しかしそんなことは今はどうでもよいのだ。これはダイエットの話である。自分の手を見て「きれい」だと思うのはよい。ただし見る場所が違う。
手の大きさに注目をする。
「この人の手って大きい!」
「小さくて可愛い手をしてるね」
おわかりいただけただろうか?手は人によってサイズが異なる。ここが重要だ。
ダイエット中の食事の適量は計算などを毎回しないといけないため、めんどくさくなることから続かなかったり、そもそもよく分からないことも多い。
そこで「自分の手を使って計量をする」とよい。
人それぞれ手の大きさは違う。自分の手を見ることで自分の身体に適した正しい食事量が分かるのだ。医療ダイエット専門クリニックの管理栄養士も勧めているダイエット方法なのだがその例を見てみよう。
食事量の目安、主食(1食あたり)
- ご飯
⇒ 軽く握ったこぶし1個分 - 麺
⇒ 水をすくうように指をそろえてくっつけた両手にのる分 - 肉や魚(1食に1品)
⇒ 肉や魚の摂取量は指を除いた手のひら大 - 生野菜(1食あたり)
⇒ 両手にいっぱいになる分 - 熱したもの
⇒ 片手を広げた分
(きのこ、こんにゃくも同様) - いも類(1日あたり)
⇒ いも類やかぼちゃは1日にこぶし1個分までOK
(かぼちゃ、果物) - 果物
⇒ 1日にこぶし1個分まで - 肉や魚などの主菜
⇒ 指をのぞいた手のひら1枚分 - 大豆製品
⇒ 手のひら2枚分 - スナック菓子
⇒ 片方の手のひらに載る分量 - ポテトチップス
⇒ 3枚~6枚程度
自分の手を見るだけで摂取量を簡単に把握することができる。また米健康系メディア「Livestrong」によると次にあげることができる。双方で試してみて身体に負荷のかからない方法を選ぶとよい。
- 手の平
⇒ タンパク質の量 - 握りこぶし
⇒ 野菜の量 - 器型にした手の平
⇒ 炭水化物の量 - 親指
⇒ 脂質の量
米誌の場合はとてもシンプルで覚えやすいのではないだろうか?さらに男女では手の大きさが異なる。男女の手の大きさでも大まかに食事量を判断することが可能だ。
男性の手ばかりダイエット方法
- 手の平2つ分のタンパク質
- 握りこぶし2つ分の野菜
- 器型にした手の平2つ分の炭水化物
- 親指2つ分の脂質
女性の手ばかりダイエット方法
- 手の平1つ分のタンパク質
- 握りこぶし1つ分の野菜
- 器型にした手の平1つ分の炭水化物
- 親指1つ分の脂質
はじめは覚えることが大変だ。無理をすることはない。繰り返ししていくことで自然と覚えられるようになる。焦ることはないのだ。
手ばかりのメリット
それでは手ばかりダイエット方法のメリットを見ていこう。
- 面倒なカロリー計算の必要ない
- 場所に拘らずどこでもカロリーコントロールができる
- 栄養のバランスが取れることで健康的に減量可能
- 誰でも簡単に自分に合った食事量が摂取できる
- 無理をしない習慣化が可能になる
まとめ 自分の手で自分に合う食事量がわかる
自分の手を「グー」にしたときに、それは自分の心臓の大きさになると言われている。それほど手は身体の「物差し」でもあるのだ。
自分の手の大きさによって自分の身体に合う食事の量がわかる。暴食・過食を回避することができる。
しかしあくまでも目安だ。ダイエットはさまざまな条件がうまくかみ合うことではじめて成功につなげることができる。あくまでも参考程度に考えバランスのよい食生活を過ごすことが大切である。