これまで複数のスーパーフードが登場している。そして欧米を中心に新たに注目されているスーパーフードが話題だ。その名も「タイガーナッツ」。
直訳すると「虎のナッツ」…。なんだか強そうだ。
日本でもテレビや雑誌で取り上げられたことで知名度を伸ばしているタイガーナッツはダイエットに効果があるとも言われている。いったいどのようなものなのだろうか?
タイガーナッツとは
タイガーナッツは欧米で「アースアーモンド」と呼ばれている。特徴的なのはその見た目だ。隕石のようにゴツゴツしている。小さいものは干しぶどうを固めたようにも見える。色は茶色だ。何かの種なのだろうか?
タイガーナッツは、「ナッツ」という名前がついているのだが実は種子ではない。深い緑色の葉を持つ植物の塊茎になり根野菜だ。
つまり、フルーツ系ではなく野生系に分類される。
タイガーナッツは野菜だ。根野菜なので芋みたいなもので、4000年前に地中海沿岸や北アフリカで健康維持食品として食べられていた。かなり歴史が古く、古代エジプト人の石棺の中にも埋葬されているほど愛されていた食材になる。
日本人でいうとサツマイモだろうか?棺桶にサツマイモをいれるようなものである。
タイガーナッツの痩せる栄養効果
古来から愛されているタイガーナッツなのだが、その魅力は栄養価の高さにある。この栄養の高さでダイエットの効果に期待ができる。
食物繊維
食物繊維と難消化性でんぷん(小腸では消化されず大腸まで届くでんぷん)が非常に多く含まれている。これが腸内細菌の栄養源になり、腸の機能を整える効果がある。
腸が正常に機能すると食物繊維の効果と相まって急激な血糖値の上昇を抑えることが可能だ。また、生活習慣病を予防する効果もある。
では、どのくらいの量が含まれているのだろうか?食物繊維はアーモンドと比較するとなんと3倍。ゴボウでは14倍にもなるのだ。タイガーナッツを摂取するだけで効率よく食物繊維が手に入る。
他の栄養素
アンチエイジング効果が期待できるビタミンEがアーモンドの2.5倍含まれる他、ビタミンC・カリウム・マグネシウム・リン・タンパク質・オレイン酸なども豊富だ。
食物繊維と歯ごたえでダイエットができる
この世にあるナッツの多くはカロリーが高い。カロリーが高いと聞くだけでダイエット中は気が引いてしまう人も多い。
それはそうだ。カロリーが高い食べ物は太る。ダイエットをしているのに太っては意味がない。カロリーは低いほうがよいのだ。
しかしタイガーナッツは他のナッツとは違う。野菜だ。その見た目とは裏腹に低カロリーなのも魅力の一つになる。ダイエット中でも手が伸ばしやすい魅力的な食材だ。
タイガーナッツを見て何か思うことはないだろうか?
「隕石ってこういう形なのね。これが降ってきたら大変だわ。でもなんだか素敵♪」このように思う人はそう多くはないだろう。ダイエットの話をしているのだ。もし思っていたのなら宇宙飛行士を夢見る乙女かレアな思考の持ち主である。
多くの人が「食べたらかたそう」だと思ってるはずだ。そう、「噛みごたえ」がある。噛むことで満腹中枢を刺激するため過食や暴食を防いでくれる効果があるのだ。
ガムを噛んでいると食欲が抑えられる。タイガーナッツでは高い栄養を取りながら同じ作用を得ることができる。
タイガーナッツの味
気になるのはタイガーナッツの味だ。ダイエットは継続する必要がある。不味いとそれが苦痛になり辞めてしまいかねない。味は重要だ。
タイガーナッツの味は香ばしくてほんのりとした甘みがある。
嬉しいメリットだ。そのままでも食べることもできるのだが、粉末やオイル状にして料理にアレンジすることも可能だ。
- 食物繊維の効果で糖分や脂肪の吸収を抑える
- ビタミンEが血行を好循環させて代謝を向上させて美容にも効果的
- 難消化性デンプンが大腸まで届いて腸内を綺麗にしてくれる
- 他のナッツ系よりも野菜類のためカロリーが低い
タイガーナッツは1日何粒?「食べ方」
野菜を最初に食べる「食べ順ダイエット」を知ってるだろうか?食物繊維の多い野菜を先に食べることで血糖値の上昇を抑えるダイエット方法になる。しかしこのダイエット方法では重要なことがある。
100g以上を先に食べる必要があるということ。
野菜を一口食べてすぐにご飯を食べてもそれは自己満足の世界になっている。野菜を先に食べたから痩せるというわけではない。血糖値の上昇を抑えるには100gほどの食物繊維を時間をかけて先に食べる必要があるのだ。
タイガーナッツダイエット方法でも同じ原理を利用する。
タイガーナッツの場合は噛みごたえがある。本食が開始される時間も稼ぐことができ、それに加えて満腹中枢も刺激しやすいため野菜などに比べると効果が高い。
食事の前にタイガーナッツを食べることで脂肪を溜めやすくするインスリンを抑えることができ、血糖値の急上昇を抑える。その結果、ダイエットの成功に結ぶことができる。
また、良質な食物繊維により腸内環境を正すことで便秘改善にもつながる。
効果的な食べ方
ダイエットに効果のあるタイガーナッツなのだが、1日に何粒食べるとよいのだろうか?1000粒なら続けるのは無理だ。タイガーナッツのために生きているようなものになる。
ビタミンEの1日の摂取量の目安を考えると8粒程度がよいだろう。
8粒なら続けられる人も多いのではないだろうか?
ただし、アーモンドなどのナッツよりはカロリーが低いのだが、100g当たり400~500Kcalほどある。油断をして食べ過ぎてしまうと太る危険があるため、食べすぎには注意が必要だ。
まとめ タイガーナッツで満腹に痩せることができる
タイガーナッツはそのままでも食べることができるのだが、料理に混ぜたりダイエット向きのクッキーやケーキにも使うことができる万能食材になる。
お腹がすいたと感じたときにはタイガーナッツを食べて満腹中枢を刺激してみてはどうだろうか。